釣った魚をおいしく持ち帰るためのコツは、【冷やし込み】と【血抜き】です。
「自分で釣った魚はおいしいと思って食べたら…。おいしくない…。」
「なんでだろう?持ち帰り方が良くなかったのかな?」
「せっかく釣った魚をおいしく食べるにはどうしたらいいんだろう?」
こんな悩みにお答えします。
この記事の内容
・釣った魚がおいしくないのは処理方法と持ち帰り方が良くないから
・釣り場でクーラーボックスに入れる前の処理方法(手間をかけてもおいしく食べたい場合)
・時短方法(おいしく食べたいけど、釣りにも集中したい場合)
・帰る前にやっておく処理方法(家でなるべく作業したくない場合)
・魚のおいしい持ち帰り方に必要な道具
私は3歳頃からフナ釣りを始めて、バス釣りやヘラブナ釣り、海釣りにも没頭しました。海釣りの楽しみの一つが釣った魚を食べることでした。しかし、釣った魚を食べるたびに「微妙~(T_T)」というか「おいしくない」って感じていました。
その後、くやしくて釣った魚をおいしく食べる為の方法を調べまくってやっとおいしく食べる方法を身に付けました。今では魚屋で買う魚より断然おいしく食べれるようになったと自信を持っています。
今回は何回も釣った魚を持ち帰ってはおいしくないと嘆いていた私がやっと見つけた、なぜ釣った魚なのにおいしくないのか?という疑問や釣った魚のおいしく持ち帰り方をお伝えします!
意外な方法かもしれませんので読んでみてください。
目次
釣った魚がおいしくないのは処理方法と持ち帰り方が良くないから
「今日はいい魚が釣れた~」
「自分で釣った魚はきっとおいしいぞ(^O^)/」
「…。」
「っておいしくない…。」
何故こんなことになるのでしょうか?
それは
おいしくない魚になってしまうのは処理方法と持ち帰り方がよくないからです!
あなたも釣った魚をそのままクーラーボックスに入れてないですか?
それでは魚はおいしくなくなっていくんです(T_T)
しかし
正しい処理方法と持ち帰り方を知れば釣った魚は確実においしくなります!
ではその方法をお伝えしていきましょう。
魚の釣り場での処理方法(手間をかけてもおいしく食べたい場合)
釣った魚をおいしく食べる為には釣った後にいくつか行うべき処理があります。
※この方法は中型~大型の魚に向いている方法です。
(アジなどの小型魚でも、もちろんおいしくなりますが大量に釣れてしまうと少し面倒かもです(笑))
style-fun流 釣り場での処理
①締める
②尾ヒレの付け根を切る
③神経締め
④血抜き
⑤魚の体温を下げる
⑥スノコバッカンに入れる
⑦クーラーボックスに入れる
順番に見ていきましょう。
①締める
魚が釣れたら、すぐに魚を脳締めます!
・エラ蓋の内側からフィッシングナイフを入れ、目の後ろ側辺りの固い骨を切ります!
(通常の形の魚の場合)
※エラの外から見た時にエラブタの内側にもう一本線があると思います。
その線から背中側に向かった辺りに脳があり、そこを狙います。
・目がクルっと回って口を開いたら成功です。
釣られた魚は強いストレスを感じていますし、暴れると余計に体力を使ってしまいますので、すぐに脳締めることでおいしい状態を保てます!
②尾ヒレの付け根を切る
尾ヒレの付け根を中骨まで切ります!
・切った部分を折り曲げて中骨の断片が見えるようにします。
③神経締め
ワイヤーを通し入れて神経締めを行います!
・切った中骨に3つの穴が見えると思います。
・中心が脊髄の穴で、その上にある小さい穴が神経の穴です!
・その穴からワイヤーを入れて前後に揺らしながら頭の方まで通していきます。
・魚の体が動きますからヒレなどでケガしないように注意してください。
おいしく魚を持って帰るために、
さらにこだわりたいアングラーは神経締めにも挑戦してみてください
④血抜き
魚の血液を抜きます。
※しっかり血液を抜かないと生臭さが残ってしまいます。
・再びエラブタの内側にフィッシングナイフを入れてエラの背骨側の付け根を中心にエラ膜を切ります!
(反対側のエラまで貫通するくらい)
・エラの付け根部分を持って海水をくんだバケツの中にエラ部分を入れて魚を振ります!
(血液は固まるので振ることで臭みの元である血液がしっかり抜けます!)
がんばって1~2分ほど振ります!
⑤魚の体温を下げる
血抜きが終わったら魚の体温を急激に下げます。
(魚の体温を下げて鮮度を保ちます。)
・バケツの海水を交換する
・クーラーボックス内の凍らしておいたペットボトルをバケツに入れる
・その中に魚を5~30分ほど入れて魚を冷やします!
魚を急速に冷やすことがとても大切です!
⑥スノコバッカンに入れる
スノコ状の網が付いている スノコ バッカン を使います!
・スノコバッカンの下側に海水から出した魚を入れます!
(私はクーラーボックスでの魚の保管時には、なるべく海水に浸さないようにしています!)
・スノコバッカンの上側に氷を置きます!
冷気は下に降りますので、魚を下にし氷を上に配置します!
氷とも直接接触しない為氷焼けも防げます!
おすすめなので紹介します!
⑦クーラーボックスで保冷する
クーラーボックスに入れて保冷する。
スノコバッカンごとクーラーボックスにいれて保冷します!
氷が溶けてしまうと魚が冷やせないので、溶けていないことを確認してください。
※このスノコバッカンを見つけてから魚の持ち帰り方が激的によくなった気がします!
ここまでが
釣り場での処理方法になります!
釣れている時にここまでするのは大変かもしれませんが、
慣れると釣りの合間にできますので、おいしく食べるためにやっています!
時短方法(おいしく食べたいけど、釣りにも集中したい場合)暑い時期おすすめ
「魚をおいしく食べたいけど、1匹の処理に時間をかけていたら釣りに集中できない…。」
そんな時は、【冷やし込み】と【血抜き】だけはしっかりやる時短方法をためしてみてください。
①クーラーボックスに冷海水を作っておく
釣りを始める時に、クーラーボックスに海水と凍らせたペットボトルを入れて冷海水を作っておく。
②脳締めする
前記したように脳締めはしてあげてください。
脳締めすることで、魚は無駄なエネルギーを使わなくなりよりおいしく食べることができます。
③血抜きする
エラブタの内側から、背骨とエラの付け根を狙ってフィッシングナイフを入れて血抜きします
④冷海水で冷やし込み
最後は魚を冷海水に入れて、魚の体温を急激に下げます。
この冷やし込みが最も重要なポイントになります。
時短の場合は、このまま釣りを再開します。
家で処理もする場合は、
海水が冷えているか定期的に確認しながら家まで持って帰ります。
帰る前にやっておく処理方法(家でなるべく作業したくない場合)
釣りが終わったら家に持って帰る前にさらに処理をします!
この処理をしておくと家に帰ってからのゴミも減りますし、魚の熟成も促進されます。
style-fun流 帰る前の処理方法
①うろこを落とす
②エラと内臓、血合いを取り除く
③真水で洗う
④魚の水気をふき取る
⑤軽く塩をふる
⑥キッチンペーパーで包む
⑦フリーザーバッグに入れる
⑧スノコバッカンに入れる
⑨クーラーボックスに入れる
①うろこを落とす
魚のうろこを落としておきます!
(家で行うとうろこが飛び散って大変です(T_T))
・うろこ取りを使ってうろこを落とす
②エラと内臓、血合いを取り除く
エラと内臓も釣り場で取り出しておきます!
(家で行うと臭いとゴミ捨ての処理が大変です(T_T))
・エラをフィッシングナイフで切り落とす
・魚の肛門からフィッシングナイフを入れエラ方向へお腹を開いていく
・内臓と取り出す
・内臓を取り出したら中骨に沿って膜を切り開く
・血合い部分を取り除く
※終わりましたら、バケツの水で流す等をして釣り場をキレイにしてください!
③真水で洗う
魚を真水で洗います!
・ポータブルシャワーを使用して魚を洗う
・タワシを使用してヌメリをしっかり落としておきます!
(海水のバクテリアやヌメリ等の汚れを洗い流します!)
真水でしっかりヌメリを落とすことで生臭さが消えたと思います。
④魚の水気をしっかりふき取る
魚の水気をしっかりふき取ります。
・キッチンペーパーなどを使用して魚の水気をしっかりふき取る
※海水魚に対して真水が付いていると、浸透圧の影響でおいしさが下がってしまいます。
しっかり真水を拭き取りましょう。
⑤軽く塩をふる
水気をふき取った魚に軽く塩をふっておきます
※塩をふることで魚の臭みなどを身の外にだすことができます!
・魚に軽く塩をふっておく
⑥キッチンペーパーで包む
魚をキッチンペーパーを使用して包む。
※塩をふったことで出てくる臭み成分などをキッチンペーパーで吸い取ります!
・塩をふった魚全体をキッチンペーパーで包み込む
※家に着いたら、キッチンペーパーを取り外してください。
(そのままにしておくと、せっかく魚からでた臭みが戻ってしまいます。)
⑦フリーザーバッグに入れる
キッチンペーパーで包んだ魚をフリーザーバッグに入れる。
※海水などと接触しないようにフリーザーバッグに入れます!
・フリーザーバッグにキッチンペーパーで包んだ魚を入れチャックを締める。
⑧スノコバッカンに入れる
フリーザーバッグに入れた魚を スノコ バッカン の下側に入れる。
・スノコバッカンの下側に魚を入れる
・スノコバッカンの上側に氷や保冷剤を入れる
※冷気は下方向に落ちる為
⑨クーラーボックスで保冷する
クーラーボックスで保冷する。
・スノコバッカンごとクーラーボックスに入れて保冷する。
※氷が解けてしまう前に定期的に氷を追加したりして保冷しましょう!
ここまでが私が行っている魚の持ち帰り方です!
少し面倒な部分のあるかもしれませんが、おいしく持ち帰る為に頑張ってやっています。
魚のおいしい持ち帰り方に必要な道具
これまで解説してきた魚のおいしい持ち帰り方に必要な道具を紹介しておきます。
必要な道具
まとめ
・しっかりとした処理方法と持ち帰り方を覚えれて釣った魚をおいしく食べよう。
・魚が釣れたら
脳締め→神経締め→血抜き→魚の体温の下げる→スノコバッカンに入れる→クーラーボックスに入れる。
・時短方法
脳締め→血抜き→冷海水の入ったクーラーボックスに入れる
・帰る前にやっておく処理は
うろこ取り→エラ・内臓・血合いを取り除く→真水で洗う→水気をしっかり拭き取る→塩をふる→キッチンペーパーで包む→フリーザーバッグに入れる→スノコバッカンに入れる→クーラーボックスで保冷する。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
私も釣った魚をおいしく食べれなくて悩んできました。
このやり方があなたの役に立てれば嬉しいです。
釣った魚をおいしく食べて海釣りをより楽しみましょう。
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